今では学校まで待ち遠しい。 いよいよ頭が可笑しくなったに違いない。 私は水を飲みに自分の部屋から出た。 しかしそこで私を出迎えたのは見知らぬ人だった。 その上、ソファの上で雑誌を読んでいる。 歳は私と変わらないくらいだろうが髪の毛が白い。 いや、白い金髪か。 …黙っていたら帰るだろう。 私はあえて何も言わずじっと見つめていた。 視線に気づいたのかあちら側もこっちを見る。 「…」 「…」 「…」 「…サインが欲しい?」 声の質は意外と深かった。 は、置いといて。 「サイン?」