朝6時頃。
陽が、昇る。

でも私には見えない。
私には見る必要もないという。

私はノートの端に淡々と音符を書いた。

仕事。
それだけが唯一許された行為だ。

朝ごはんは食べる必要は無い。

カプセル2粒。
その中に全ての栄養素が詰まっているらしい。


ドアが開く。
時計は7時を指す。
水の時間だ。

「そこに置いて。」

私は背伸びをし、そう言った。

彼女は水を置く。

何かが違った。

「…君は?」

彼女はびくっと反応した。
そんなに私の事が恐いのか。