肉食女子×草食男子

「あら、靴を脱ぐの?え…どこまでが玄関なのかしら?」



やっぱり…。


さっきから薄々気付いてた。


喋り方、外見から見てこの子はお嬢様なんだって…。



「なに人の家に靴で入ってんだよ。」


スーツ姿に鞄を持った真紀ねぇが階段を降りてきた。



これから会社に行くのだろう。



最悪なタイミングだ。


きっとこの子は半殺しになる…。



「すみません。」



女の子は一礼して靴を脱いで玄関にちょこんと並べて置いた。



それから真紀ねぇのことをじっと見ている。



何だか嫌な予感。