*美央*

ガラガラ――

久しぶりの学校…


何故かと言うと


よ、陽介とつ、付き合い始めた日のあのあと…




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「陽介……なんか……熱い」
それにふわふわする



「お前、誘ってんのか……って!!!」



私のおでこに添えられた陽介の手がここちいい


「熱あんじゃん!!あんな所で泣いてるから……」



「だって……」



体温計を渡される




ピピッ…



38、5




うわっ



「どーしよ……わ…お前取り敢えずよこんなっとけ!!えーっと……」


無愛想で無表情なあの陽介があわてふためいてうろちょろしながらブツブツ言ってる


なんだか可笑しくて




「ふふっ」




すると



「笑ってんなよーっ……取り敢えず俺、早退届けだして…送ってくから」



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私たちが居ない間に

他5名の新型インフルエンザ患者が出て

学級閉鎖になったらしい



で、一週間ぶりの学校ってわけですよ。


あ、申し遅れました

私は 松永 美央

高校一年生です。

一週間前に彼女になりました。