「本当にいいの?」 帰り。白い大きな箱を車につめて、アタシたちは帰路についていた。 「まだ、いってんの? 本当に本当に大丈夫だって!!」 「でも、着る機会なんてほとんどないし……」 「だったら、子供に着させればいいんだよ。 男だったらお嫁さんのほうにあげればいいし。な?」 車のハンドルを片手で握りながら智也はアタシをみた。 「うん……。」