「お前送って行けよ。 チャリなんだから。」 「まぁいいけど。」 もう1人の私服の男子が答える。 「いいよ!! 歩いて帰れるし。」 てゆか…送らなくていい。 本気で無理。 たった今知り合った人と帰るなんて…。 「じゃチャリ貸すよ。 明日ここらへんに置いといてくれればいいし。」 「大丈夫。 ちゃんと帰れる!!」 あたしの必死の拒否に、送るのも自転車を借りるもの取り消し。 良かった。