そう。 真美が恋の相談をしていた隣のクラスの男子。 沼田 貴之<ぬまた たかのり>。 第一印象は「可愛い」。 あたしに光を与えてくれる誰よりも、何よりも大事な人だ−… あたしは、正直早く帰りたかった。 「何で帰るの?」 「歩き。」 「何分?」 「ん〜30分くらいかな。」 「やばっ!! めっちゃ遠い。」 だから早く帰りたいんだ。 お腹も空いたし…。