それは、合格発表の日− 発表の時間より15分早く高校に着いたあたし達。 4人で番号が張り出されるのを待った。 「あと5分だ〜」 「受かってるといいな。」 「絶対受かってるって!!」 〜♪ 突然吹奏楽の演奏が始まったかと思うと、それを合図に合格者が発表された。 歓声を上げて喜ぶ人、顔を隠しながら泣く人。 ここにいる人はみんな、受かることを願っただろう。 だけどあたしは−…