「じゃあ、『シュン王子』?」


「話聞いてた?どんだけバカなの今日子ちゃん」


「カッチーン」



苦笑いで、王子を睨む。



「まあ、『王子』って呼ばなくなれば、ちょっとは、あんなことそんなことしてあげてもいいよ」


「あんなこと?そんなこと?」


「うん。ハグとかキスとかそれ以上もしてあげても「わああ!今言わないで!今言わないで!」



ぎゅっと目をつむって、耳を押さえる。
小さく目を開けると、その先には。
心からの笑った王子がいた。



太陽の光が邪魔で、あんまり見えないけど。



「・・・かっこい」


「んん?」