「あたしと藍は……どういう…、えと、…あたしたちの間には、何かあったんですか?」




どういう関係、と聞こうとしてやめた。
今でさえはっきりしていないのに、聞いたところで星羅くんにだって分からないと思ったからだ。


結果、とても曖昧な問い掛けになってしまい、答えを聞くのに緊張してしまった。




「…ここまで連れて来て悪いんだけど、正直そのこと……藍と六花ちゃんのことについて俺がどこまで喋っていいのか分からないし、俺の知ってることが全てではないかもしれない」



その言葉に、遠慮なく落胆した。
なにか掴めると思ったから着いてきたのに、と理不尽な怒りも沸き上がる。





きっとそんなあたしを見かねて言ってくれたんだと思う。





「じゃあいっこだけ、君たちは出会ってる。高校生になるよりもずっと前に」








その事実に驚きながらもやっぱり、と納得もした。
すとん、と腑に落ちたのだ。
もしかしたら確信さえ持っていたかもしれない。