「大丈夫、まだ降らないよ。それに、今日は絶対行くって言ったでしょ?」
あたしの目線よりわずかに下にある汐の天然くるくるふわふわの長い髪の頭をやさしくたたく。
「汐の誕生日だよ?」
小さく笑うと、やっと汐も笑顔になった
「六花ちゃん、大好き!」
そう言って抱きついてくる汐をしょうがないなぁ、と受け止める。
「知ってるよ」
心を許せるのは汐だけ。
全部知っていて、そばにいてくれる。
他の人はいらない。
これ以上、大切なものはいらない。
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