僕等がみた空の色






こんなに怒る必要もあるのかと引き際を見失いそうになったころ、ママが宥めすかした。


「まぁまぁ、こんなところじゃ寒いし、どうぞ中に入って。」


「ちょっ!ママ!」



笑顔で迎えるママにお邪魔します、とまた笑顔で上がる藍にため息をついた。







決意した入学式の放課後。


塔に現れた藍にちゃんと話す、と宣言した。


なのに、なんで家まで来てるのか。

なんで今日だと知ってるのか。

なんなんだこいつは。