僕等がみた空の色







よく晴れた休日の朝。



「……なんであんたがここにいんのよ。」



「応援に駆け付けた。」


まばゆい笑顔でピースをする藍に、心底うんざりした表情をむける。





「意味分かんないのよっ!帰れ!!」


楠家の玄関先で叫ぶあたしを心配してリビングからついにママが出てきた。



「六花、お客様なの?」



「こんなやつ客じゃないっ!」


思わず感情のまま振り向きざまに叫ぶ。


そんなあたしを尻目に、藍は極上のよそ行きスマイルであいさつをする。


「こんにちは。クラスメイトの結城です。六花さんのお世話してまして。」



「普通逆でしょ!もう、なんなのあんた!」