僕等がみた空の色






フタに触れるだけで、開けたりしない。



一人だと、まだ怖い。



まだ、罪悪感から解放されたわけじゃない。

何気ない日常にアオを思い出して泣きたくなったり叫びたくなったりした。



過呼吸になることも少なくはなったけど、全くなくなったわけでもなかった。




でも、アオ、と、名前を呼びたくなる。



そんなとき、応えてくれるような気がするの。


あたしが逃げ出したときの、悲痛な叫び声ではなく、あたしを見つけてくれたときみたいな優しい声が蘇るようになった。




「やっぱり、ちゃんと話しよう…。」






このままでいいわけない。

話すべきことは分かってる。



早く、二人も解放してあげなきゃ。