どっちも何も言わなかった。 これまでも、それからも。 それがあたしたちだから。 一緒にいるのが当たり前だから。 「あたしもアオも、好きだなんて言わなかった。それでも、ちゃんとお互い分かってた。」 大切な人。 それは紛れもなく、目の前にいる、君。 確認し合う必要もない。 目を合わせば、 笑い合えば、 手を握れば、 分かるから。 「ほんとに、本当に幸せだった。子供かもしれない、でも、あたしたちなりに真剣だった。」 だから、忘れてた。 離れていくのは、気持ちだけの問題じゃないって……。