自分の名前が嫌いだった。



自分の存在さえも、嫌いだった。




あたしがただただ救いを求めるなか、応えてくれたのは、ただ一人だけで。


君はあたしを丸ごと包み込んでくれた。


あたしの名前に、意義を与えてくれた。




でも、君との思い出は、いつも優しさと温かさに溢れていて、いつもほんの少しの憎しみが滲み出る。





ねぇ、あたしはいまだに、あのときの選択が間違っていたのかもしれないと思ってしまうの。


きっと、永遠に、答えは出なくて。
君も分からないって言うと思う。





―――今はただ、ひたすら君に会いたい。