『……ゃ…だ……』




目の前がチカチカして焦点が定まらない


あまりに展開が早過ぎて、頭の中がパニックになりそうだ




『…ぁ……ぃや……

やだぁぁぁー!!アンちゃん……やだぁぁぁぁ!!』


周りも気にせず泣きわめいた


涙と鼻水が止まらなくて……もぅ……どうかしてるよ










何も考えたくない


何も聞きたくない



アンちゃんに肩を抱かれ、バァちゃん家まで連れて行って貰った




玄関で靴を脱ぐとその場に倒れ込み悲鳴の様に泣いた



力強い腕に担がれて部屋に入り……




泣き疲れて目を閉じた










夢の中では、お母さんの抱きしめてくれる腕があった


安っぽい化粧品の匂い












お母さん…―


アユミの事…迎えに来てよ



お母さんが居ないとダメなんだから。







会いたいよ……お母さん…―