頭の中で小さい頃からの記憶が流れ出した



アユミにはもう一人お婆ちゃんが居る


一緒に住んでるお婆ちゃん


お父さんのお婆ちゃん






物心付いた時から覚えてるのはお兄ちゃんがお婆ちゃんに怒られてる場面



アユミにはちっとも怒らないのに、何故かお兄ちゃんは怒鳴られてばっかりだった




お母さんも「食事がまずい」とか「顔を見せるな」とか…―



いつも罵声を受けていたのを思い出す







そういう事だったの?



アユミはお父さんの子供だからお婆ちゃんにとっては孫だけど

お兄ちゃんは違う人との子供だから可愛くなかったの?



お母さんを……


本当に好きじゃなかった…?