昨日那龍の倉庫を後にした私は、タクシーを拾い家に帰ったのだ。 最初は歩くつもりだったが、道がわからなかった為タクシーを呼んだ。 「はぁ。」 とため息をついた私を見て、千佳が 「もぅ~。何があったのよ。」 と言ってくる。だけど、昨日のことを千佳に言うつもりはない。 「別に。」 「全く由莉は、いっつも何があったか教えてくれないんだから。」 「…。」 「今はいいけど、なんかあったら必ず言うこと!!わかった?」 「はいはい。」