私の門限は10時だ。 家の玄関の前でケータイを見ると10時を4分過ぎたところだった。 最悪....。 「はぁ。」 と言う言葉とともに玄関のドアを開けた。 「…。」 「バッタン」という音を立てて開けたドアをそのまま閉めてしまった。 (ヤバい。鬼がいる!!) 深呼吸をしてもう一度ドアを開けた。 「由莉!!!!!」 と言うお母さんの声が家中に響き渡った。