由莉ちゃんだったら、夜琉も何も言わないと思った。 まぁあくまでも俺の勘なのだが。 由莉ちゃんは下っ端たちの困惑気味も、気にすることなく、堂々としていて。 その様子を見ていた下っ端たちの雰囲気も柔らかくなってきて、さすが由莉ちゃんだと思った。 なんて言うか、人を惹きつけるような気品がある。 下っ端たちが落ち着いた様子を見て、俺が声をかける必要もなくなったので、由莉ちゃんを連れて2階に行く階段を上った。