=キング of ビースト=




「待って意味わかんない。」


「ちょっと夜琉さん!!意味わかんないです。」


「あ?言ったまんまだろ。」


「なんで那龍?」


ちんぷんかんぷんな私は夜琉を見た。


でも答えてくれたのは夜琉ではなく翔さんだった。


「聖は下を引っ張っていく素質があるんだよ。」


「素質?」


「さっきまでの聖だったら多分無理だったけど『想い』を知った聖なら、鍛えればけっこういいとこまでいくよ。」


「聖、すごいんだね。」


私は聖を見て言うと、聖は少し笑ってから夜琉を見た。


「夜琉さん、いいんですか?」

「ああ。」


「なら、宜しくお願いします。」