夜琉さんの目が見開かれ甘い声が溜まり場に響く。 「…ー由莉っ!!」 それと同時に抱き寄せられた由莉さん。 そこで下っ端達の雄叫びが上がった。 それは星龍に勝ったからなのか、由莉さんと夜琉さんの『想い合い』の強さなのかー…。 答えはきっと後者のほうであろう。 いつまでも抱き合う2人をみて、不覚にも羨ましいと思った。 夜琉さんと由莉さんだからこそ、自分を見失った夜琉さんが由莉さんに蹴りを入れなかった。 本能で由莉さんと見極めたのだろう。