今も笑い続けている紅雨と弘樹を黙らせたのは星龍の溜まり場に来てから一度も口を開いていない夜琉だった。 「黙れ。」 だった2文字で今ここにいる誰もが口を閉ざした。 「話し合いは無用だ、璃玖。」 「はいはい、んじゃあさ俺らの総長はお怒りなわけ。」 「…だからどうした。」 「本気でいくよ。」 璃玖の言葉が合図となり抗争が始まった。 『バキッ』 『ドスッ』 骨が折れる音や倒れる音。 『うっっ』 『ぐはっ』 低い呻き声に血を吐くような声。 あたりは凄まじい光景になっていた。