「クスッ、由莉さん初めてまして。縁狼副総長翔‐ショウ‐です。」 「由莉です。初めてまして。」 翔が早速挨拶をする。 「入ってきた途端驚きましたよ。」 「どうしてですか?」 「夜琉さんが笑っていたからですよ。」 「夜琉?」 「はい。夜琉さんはいつも無表情ですから。」 「…笑いますよ?」 そう翔が言ったとたん、那妃の顔から表情が消えた。『夜琉だって笑う、そんな事言わないで。』そう目が言っていた。 「流石夜琉さんの目に留まった方。気のお強いことで。」