「じゃあ翔と直也は上行こう、みんな居るよ。聖、また後で。」
「はい。」
聖が返事をしたら俺達3人は上に上がった。
幹部部屋の前まで無言で来ると
「どうぞ。」
璃玖さんがドアを開けたのと同時に凄い光景が目に飛び込んできた。
その光景はあまりにも珍しくほとんど一緒にいる璃玖さんでさえ一瞬びっくりしていた。
笑いを耐えていた夜琉さんーーーー。
笑った顔を見たのは本当に一瞬だった。
でもその夜琉の顔は今まで見たことのないほど優しく、暖かい綺麗な顔だった。
直ぐに我に返った璃玖さんを視界の端にいれながらも俺はただ呆然と立ち尽くしていた。
「由莉ちゃん、夜琉どうしたの?」

