「夜琉。」 私が夜琉を見て言うと夜琉は私の肩にあった腕を退けた。 「何かあったらすぐ呼べ。」 「うん。」 私はゆるりと立ち上がり流し台の所に行った。 あの場に私が居ない方が話し合いがしやすいだろうと空気を読んでここにきた。 夜琉も私の考えて居ることが分かったようで、すんなり席を立たせてくれた。 私の所為で抗争をするのに。 夜琉の彼女という立場はそれなりに大変だとわかっていたつもりだ。