璃玖も帰って、私と夜琉と弘樹だけになる。 ブッーブッーブッー 静かになった部屋に響きわたるバイブ音は夜琉の携帯からで、 「わりぃ、ちょっと出てくる。」 と言って部屋から出て行った。 「…。」 「…。」 弘樹はさっきから、雑誌を読んでいて一言もしゃべっていなかった。