=キング of ビースト=




私は立ち上がって一段下がり、下っ端達と目線を合わせる。


「金堂由莉よ。勝手に倉庫に来て、勝手に居座って。私が勝手に居なくなった時、捜してくれたって聞いた。迷惑かけてごめんなさい。けど、私なんかを探してくれてありがとう。本当嬉しかった。」


大きな声でしゃべっていなかったが、良く通った声だった。


最初は申し訳ないと言う顔をしたが、下っ端にお礼を言う時は本当に優しく微笑んだ。


すると


「何言ってるんですか!!由莉さんは俺達の仲間なんスから当たり前です。」


侑が声を張り上げて言った。


「そうっスよ!!」


「由莉さん最高っス!」


那龍の下っ端達が次々と声をあげる。