「姫はほっぺた大丈夫なん?」 「姫?」 「由莉さんのことやん♪那妃って言うのは、わいが偉い見たいやん。」 「私は、そんなたいそうな人間じゃない。普通に呼んでくれてかまわないですよ。」 「やっぱし姫でいいやん♪」 階段を降りながら、南月さんとしゃべっていた。 下の広間では狼羽、縁狼、智蘭の下っ端達がたくさんいて那龍の下っ端達は忙しさそうに走り回っている。 ても私達の存在に気づくと一瞬にしてガヤガヤしていた広間は静まり返る。