「由莉です。よろしくお願いします。」
突然言われたので何を言えば言いか分からない。
「夜琉さん、この女を守れと言ってるんですか?」
南月さんの隣に座っている人が淡々と言う。
「ああ。」
「この女の為に、傘下を那龍を動かすのですか?」
「直也‐ナオヤ‐言いたいことがあるんだったらはっきり言えば?」
紅雨が直也っていう人を睨みつけながら言った。
「あなた方も堕ちましたね。1人の女の為に此処まで必死になるなんて。」
「お前っ!!!!ちょーしの「ねぇ。私を馬鹿にしたいならすればいい。けど貴方に夜琉達を侮辱する権利はない。」
私は紅雨の言葉を遮り話を続ける。
「別にあなた方に助けて貰おうなんて思ってない。私の所為で誰かが血を流すのはもう見たくない-…。」
「へぇ、強がってて良いんですか?そんなのでは、みんなに好かれないですよ。」
「強がってなんかないですよ。私は強いですから。ふふっ♪しかもみんなに好かれようとしてません。むしろ憎まれる方がいい。」
私は自笑的に笑いながら
「私は憎まれて生きて行かなきゃならない。私がした事は、私が一生背負って償う。それに、私にとって大切な人にだけ好かれればそれでいい。」
直也は目を見開かせ
「変わった奴だな。」
と呟いた。
「別に誰にも理解して貰おうなんて思わないから。」

