夜琉の後に付いて部屋に行くと、すでに傘下の人たちは来ていたようで
「夜琉さん、お久しぶりです。」
「ああ。」
「ちわっす。」
「…。」
「夜琉さんやん♪久しぶりやんけぇ。」
「…。」
「そういえば今回は、どないしたん?あれか?那妃さん見せてくれるんかいな?」
「…。」
…入るタイミング逃したっぽい。
夜琉だけ先に行っちゃったし。普通彼女置いて先に行くか?
つか知らない人いっぱい居るし。
「由莉、来い。」
私がなかなか入って来なかったのに痺れを切らした夜琉が声をかける。
私は夜琉を見据えてコツコツと歩いていく。夜琉は、私が手に届く所まで来ると私に向かってまっすぐ手を伸ばしてくる。
その手を取った私は、珍しく二人掛け用のソファーに腰を下ろしている夜琉の隣に座った。

