だが璃玖がタバコを持つ夜琉の腕を見て、目を細め 「紅雨、救急箱。」 いつもより少し低い声をだす。 紅雨も一言もしゃべらず、救急箱を取りに行った。 「どうしたの、これ?」 夜琉の腕には由莉のタオルが巻いてあったが、血がしみでて色がくすんでいた。 チラッと璃玖を見た夜琉だったが、また直ぐにタバコを吸った。 「はぁ。」 と言って璃玖はタオルを外した。