夜琉はいつも行く部屋の隣にある部屋に入った。 凄い部屋。 黒で統一されていて、所々にシルバーのものが置かれている。 主にテーブルとベッドしかない。 すると夜琉は黒のベッドに私をゆっくり下ろした。 ‥…ふかふか。 シトラスの香りがフワッとしてきた。ああ、これ夜琉が使ってるベッドなんだ。 棚の引き出しを開けて、救急箱みたいなのを持ってこっちに向かってくると、 『プチッ』 という音が聞こえる。 ちょっと待って!! 頭がパニクる。 「ぇっ!!…ょる?」 なんで私ブレザー脱がされてんの?