「夜琉さんにすがったらダメだと思ったから。夜琉さんにすがったら何にも成長しないんじゃないかって。」
「…。」
「夜琉さんはすげぇ人だ。こんなにすげぇ人はどこ捜したっていねぇよ。」
「…。」
「そこら辺の人なんて比べものにならねぇぐれぇ器がおっきい。かなわねぇよ、夜琉さんには。」
「~~っ」
ダメだ泣きそう。夜琉のことを聞いたら会いたくなる。
でも頭に浮かぶのは咲って子のこと。
「俺が断ったとき、
『無理に来いとはいわねぇ。人殴りそうになったときだけ那龍に来い。』
って言われたんだよ。」
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