『こんにちはぁ』
塾に行くと早速面談室から声がする。
「新しい子入るの。」
高島先生が気づいて、あたしのそばへと来た。
『今日はあたし高島先生?』
自分の席番号を確認しながら、タイムカードを機械に通す。
「今日もいつもの席に座って。」
『はーい♪』
今日も背広が似合ってますなぁ。
ニヤニヤしながら先生を見てると、
「何、何?」
と言いながら大量のプリントを持ってきた。
『なにそれぇ~!あたしそれいらない!!』
「だーめ。これ全部やったら、マジで頭良くなっから!!」
キラキラした目で言われると弱いんです、琉衣ちゃん。
仕方なく一枚目に目を通すと、先生がもっと近づいてきた。
『な、なに?』
「いや、コレの説明。」
