「へぇ~塾の先生かぁ☆ あれ、琉衣が前言ってた担当の先生?」 『そうそう♪ あの人だよ』 奈々はそっか、と言ってあたしに微笑んだ。 「じゃあアタックして頑張らないとね☆」 『うん!頑張る☆』 それからあたし達は、啓の話しになった。 相変わらず啓はクールで、 目を合わせるとやっぱりドキドキしてる自分がいて。 紀を好きな奈々に、あの噂を訊いてみた。 「え?啓があたし好きって?」 ぶははって吹き出すように言うと、呆れた顔を見せてあたしにもう一度言った。