「啓ってさぁ、女の子にはなーんか冷たいよね」 前の席に座り、奈々も啓を見ながら言った。 「ただのシャイなだけかもしんないんだけどさ」 『あいつ、かなりのシャイでしょ。』 「付き合ったの涼子しかいないもんねぇ」 『でも、あれもすぐ終わってたよね☆』 「そーだねぇ。」 目を合わせながら、あたし達は笑った。