「天野、窓じゃなくて黒板見ろよ~。」 『‥‥‥』 あたしの数学の先生は、学年主任でもあって、何かしらうるさい。 気抜いてるときのあたしをすぐ見抜くから、あんまり好きではない先生の中の一人。 キーンコーンカーンコーン 「天野、ちょっと。」 終わりの礼のあと、先生があたしを呼んだ。