「琉衣♪おはよっ」 『えり!おはよー♪』 大きな声で教室のドアから叫ぶのは、あたしの一番の理解者。 テンションは異常に高いけど、あたしには居心地の良い友達なの。 でもクラスが違うせいか、ここ一年まともに二人きりで遊ぶ機会がない。 『えりが朝から一組に来るなんて珍しいじゃん。 てか髪切ったぁ!?』 「琉衣に手紙届けに来た☆ 髪短いでしょ♪昨日切ったの。」 『手紙ありがとう☆』 あたしとえりの手紙交換は、ほとんど毎日のよう。 内容は、悩みや愚痴程度。