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私は次の日,その『藍河聖夜』がいる病院へ向かった。
コンコンーーー。
『どうぞ。』
中から声がした。
私は病室に入った。
頭を下げて…
『失礼します。あの私,櫻田みのりです。お話を聞いてると思うのですが…』
『みのり?』
えっ??
呼び捨て??
驚いて顔を上げると…
見慣れた顔……
もしかして…
『聖夜』
『そぅだよ。聖夜で~す(笑)』
そこにいたのは,私の幼い頃からの幼なじみだった…
6年前,聖夜はお家の人の都合で引っ越してしまった。
あれから,一回もも連絡を取らなくなっていた。
『えーうそ②聖夜だったの』
そう聖夜は血まみれだったためか私は全くと言っていいほど気付かなかった…
聖夜…
私の初恋の人…
なんであの時,名前を聞いた時気がつかなかったんだろう…
神様,私に意地悪をした。
そう。
この再会がリク君と私の運命を左右したんだ…


