思わず目を瞑っていた。






「美海、もう終わったよ。」
「えっ」
カタカタカタ



気づくと車体はすごくゆっくりと動いていた。
まだ、怖い・・・
レバーを離せない。



「美海ったらずっと目、瞑っててさ。結構きれいな風景だったんだよ?」
「そんなの無理だよ!!怖いもん」



絵里はこういうの好きなのかな・・・
シューという音とともにジェットコースターは止まった。


「あぁ~終わっちゃった。あれ?もう降りていいんだよ?なにやってんの美海」
「まだ、怖くて・・」



レバーから手が離れない…そして足も立てなくて…


「また乗りたいのかな・・・??」
「そんな冗談やめてー」



前に座っていた男の人が立ったとき。







ブチブチブチッ