抱きついた先生の体はすごく熱くて。

汗をかいていた。

「先生……。」

先生はあたしを離した。

その事に少し胸が痛んだ。

すると先生はすぐにあたしを抱き締めた。

「捜しましたよ。今までずっとここに?」

コクッ

一回頷く。

「話は後で聞きます。
何時間いたんですか。
こんなに体を冷やして。
とりあえずその体を温めましょうか。」

「え?」

そう言うと先生はあたしの手を取って歩き出した。

――――

ガチャッ

連れて来られたのは、職員室だった。

「もう誰もいないんですよ。
ストーブ点けてもらえます?」

「あ、はい。」

チチチ、ボッ

点火したばかりのストーブは、まだ温かくはない。