翌日それを解き月曜日に採点してもらうと、70点だった。

「おめでとうございます。」

「あ、ありがとうございます…。
…………。」

「……………。」

「じ、じゃあ失礼しますねっ。」

「あ、はい。」

まだ気まずいままで、あたしには耐えられなかった。

なんで、なのかな。

なんでこんなにも心が痛いの?

気まずいままなんて、やだよ……。

お互いに何かしたわけでもないのに。

ーーーーーっ!!

来た道を帰る。

話さないと、ずっとこのままな気がする。

「や、山本さん?」

「あのっ!昨日の本当に嫌じゃなかったです。
気なんか遣ってない。
ただ、気まずいのは嫌です。」

先生は一瞬びっくりした顔をした後、優しく微笑んだ。

「はい。ありがとうございます。」

あたしの、大好きな顔で。

「じゃあ、失礼します。」