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「じゃあ最後、山本さん!」

あ、あたしだ。

「はい!」

「これから、皆はどんな三年間を過ごしますか?
学校を楽しくするもしないも、全て君達次第です。
先生はいつでも君達の味方なので、相談でも愚痴でも、なんでも言ってきて下さい。
以上!
書類を各自取りに来たら、今日はもう帰っていいですよ。」

先生のその言葉で次々と生徒は帰っていく。

動かないのは、あたしだけになっていた。