先生……

―――――

だめだ。

応用系になると一気に調子が落ちた。

皆は我先にと質問を繰り返し、次々と帰っていった。

やっぱり最後に残ったのはあたしで。

「先生、すみません……。」

補習じゃない人間が勝手に参加して一番時間をくうなんて、迷惑この上ないよね。

「あはは。全然大丈夫ですよ。
それにしても、本当に君は面白いですね。」

「え?どうしてですか?」

「1日のうちに95点なんて高得点を出したり、なのに補習組より補習が終わるのが遅かったり。」

う。

それは、そうですけど…。

「先生ひどい。あたしだって頑張ってるのに……。」

少しいじけると、先生は優しく微笑んで………

ドキン