先生……

なんか、先生に注意されるとへこむかも。

先生の前ではいい子でいたい。

ううん。

『いい子』って、少しでも良い印象でいたいんだ。

―――――

「あれ、山本さん。
君は確か、補習じゃないよね?」

「あ、そうなんですけど…。
先生の補習分かりやすいんで参加したいんです、けど……。
だめ、ですか?」

やっぱりだめなのかなぁ。

普通に迷惑?

そんな心配はやっぱり先生によって消されたんだ。

「いいですよ。
勉強熱心なのは良い事ですしね。
それが尚更自分の授業だと嬉しいものです。」

ドキン

「先生……。ありがとうございます。」

「ほら、早く座って下さいね。
課題が終わった人から帰ってきていいですから、皆さん頑張って下さいね。」