先生……

う、きつい。

まぁあたしが悪いんだけど。

「山本さん、どうしたの?
ぼーっとして。」

「堀井君……。いや、あのね?
95点なんて得点本当にあたしが取れたのかなぁって。」

「なるほどね。山本さん結構補習だったもんね。」

うっ。

「結構、ていうか……。
今まで全部、ね。
って、なんで知ってるの?」

変、ていうか本当なんで?

別に仲が良いわけでも特に喋るわけでもない。

「えっ?えぇと、だって採点ずっとしてるし、その後の再テストのときの山本さんの顔見てたら分かるよ。」

なるほど。

つまりあたしはすぐ顔に出て分かりやすいって事ですか。

「それに、俺……。」

「山本さんと堀井君。
私語は控えて下さいね。」

「すみません。」

「すみ、ません。」

ズキン