辛いよ・・・胸が痛いよ・・・
どうしたらいいのかわからないよ・・・。
好きってきずくんぢゃなかったよ・・・

『おい?なんで泣いてんだ?』

『ヒッ・・・足が痛むだけだよ・・・ヒック』

『大丈夫か?』
司は、足を撫でてくれた。
司に優しくされればされるだけ好きになっていきそうになる。

『つっつかさぁ〜』
あたしは、司に抱き着いてしまった。

『どっどうしたんだよっ?』

『少しだけ・・・少しだけこうさせて・・・』

司と恋愛できないんなら・・・せめて少しだけは、
司との幸せな時間を下さい。
あたしにも、人を好きになった事があるって言う証拠を・・・思い出をください・・・。
神様・・・これくらい許されるよね・・・?

司は、あたしの頭を撫でてくれていた。

そして・・・

顔を上げたその時だった・・・

チュッ

唇に温かくて柔らかい感触があった。

『つっつかさ!?』
あたしは、司を突き飛ばしてしまった。

『ゴメン。俺、帰るわ。』司は、悲しそうな顔をしてバイクに乗って家に返ってった。

あたしは、その後ろ姿をただ呆然として見つめていた。