あれ?司いるし〜。

『司ごめん。遅れた。』

『おっせぇよ。』
ちょっと不機嫌そうに言う司が怖かった。

『遅れた変わりにちょっと付き合え。ついて来い。』

『あっうん。』

どこに行くんだろ。

向かった先は、自転車置場だった。

司は、そこにあったバイクにまたがった。

えっ?

『ほら乗れ。』

『あたし運転できないよ〜?』

『おまえ馬鹿?1億くれるって言ってもおまえが運転するバイク乗りたくねぇよ。後ろに乗れ。』

後ろに?
司が運転すんの?
嘘でしょ?
まだ12歳ぢゃん?

普通に怖いから

『無理!!怖い。』

『大丈夫だからよ。乗れよ。』

本当かな〜?

あたしは、死ぬ気で後ろにのった。

ブーンブーン

嘘ッまぢ速いッて!!

『きゃ〜!!まぢ怖いから!!』

『アハハッ。おまえ叫びすぎ。ちょーおもしれぇ。』
人が怖がってんのに・・・
どんだけおまえは最低なんだよ。
でも、こんな司に惹かれていったんだよね。

10分くらい乗ってたら慣れてきた。

『きゃ〜!!風きもちぃぃ〜』

さっきまで怖かったのが
嘘みたい。

まぢきもちいいんだけど。
最高〜!!